佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
昨日、第4回オンラインピアカウンセリング勉強会に参加しました。
今回の大きな勉強のテーマは「抑圧」。
コロナ禍になって3年が過ぎますが、わたしたちの生活は「抑圧」であふれています。
外出制限…
マスクの使用…
ワクチンを接種するかしないかの問答…
新型コロナウイルスにかかったときの周囲の反応…
近親者が新型コロナウイルスにかかったことによって仕事を休まないといけなくなったり…
経済が回らなくなったり…
挙げたら切りがないほどさまざまな問題が「抑圧」となってのしかかっています。
ピアカウンセリングでは、普段は口に出さないような内容や、他者から否定されるかもしれないなど思ってしまうことを安心できる環境で話すことができます。
ピアカウンセリングでは、安心できる環境で話せるからこそ、自分自身の心にある抑圧された経験を解放することが可能です。
また、自分自身の抑圧に気がついていなくても、心の内を話していくことで、抑圧されていたことに気がつくこともあるでしょう。
抑圧された感情とは
自分自身の心を押さえ込んで、本来の自分を出せない状態を抑圧といいます。
✔️ 周囲の人に合わせて言いたいことが言えない
✔️ ○○であるべきという考えにとらわれる
✔️ 自分をいつわってしまう
自分自身を抑え込んで、周囲に合わせたり、習慣に従うことは社会生活にとっては他者に合わせていくこととして、時には必要かもしれません。
しかし、自分自身を抑え込むことが続くと、ストレスを溜め込んでしまいます。
脳卒中後、ご自身の状態に気持ちがついていかず、気持ちが落ち込みやすくなることに加えて、社会的な抑圧状態や周囲の人々との関わりの中での抑圧で、さらに気持ちが落ち込んでしまう方が少なくないでしょう。
いっぺんに抑圧された感情を解放することはできませんが、少しずつ少しずつピアカウンセリングを通して解放していくことが大切だと思っています。
抑圧された感情を解放するということ
解放というと、全てをさらけ出し、何事もオープンで、周囲を気にすることなく……などのイメージがあるかもしれません。
わたしも、ピアカウンセリングを学びはじめたときは、「感情の解放とはさらけ出すことなのかな?」「でも、いっぺんにはさらけ出せないよなー」なんて思うことがありました。
しかし、ピアカウンセリングを学んでいくうちに、感情の解放とは、
「自分自身の心の動きに気がつくこと」
「自分自身の心のある局面を言葉として取り出すこと」
「自分自身の心の整理整頓を行うこと」
と言い換えられるのではないかと考えるようになりました。
自分自身の心に向き合う時間をつくることができるのも、ピアカウンセリングの醍醐味だとわかりつつあります。
毎月のオンラインでのピアカウンセリングの勉強会は本当に楽しみです。
毎月の学びの時間に感謝して過ごしたいと思っています。
☆*:.。.最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんのブログ「脳卒中リハビリよろづ相談所」2022年9月4日のブログより転載させていただきました。