佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、MRIや血液検査などさまざまな検査を行ったと思います。
リハビリでは、リハビリスタッフが麻痺した手足の動きの状態や、立ち上がり動作や食事動作を確認したと思います。
そのような検査の中で、絵を描く検査を行なった方がいらっしゃるのではないでしょうか。
脳卒中後の症状を確定するために、ものの見え方に症状が出る可能性がある脳部位にダメージをきたしていたり、入院生活でものの見え方に問題がありそうな方に対して、絵を描いていただく検査を行うことがあります。
以下に、よく用いられる検査をピックアップしました。
出典:半側空間無視の視覚世界
出典:半側空間無視
出典:半側空間無視视
特に左側の半側空間無視があった場合、手本の絵を書き写したり自画像を描いたとき、左側半分程度が認識困難となります。
この半側空間無視は、ご本人さんが気がついていないことが多いので、リハビリスタッフが患者さん本人に「目の見え方には支障はありませんか?」と質問しても「何もないです」と答えてしまいます。
そのため、実際にさまざまな絵を描いていただくことで、患者さんの症状として見逃されやすい高次脳機能機能障害もしっかり対応させていただきます。
脳卒中後は、本当に多くの検査を行います。
検査について不明な点があるときは、担当リハビリスタッフにお問い合わせてくださいね。
引用・参考
1) 石合 純夫:半側空間無視の視覚世界. 高次脳機能研究 30(1): 1 ~ 9,2010
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/30/1/30_1_1/_pdf/-char/ja
2) 石合 純夫:半側空間無視. 理学療法学 第34巻第4号 103一109頁 (2007年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/34/4/34_KJ00004621629/_pdf/-char/ja
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年10月3日のブログより転載させていただきました。