佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
昨日は、初めてつまみ動作を練習するときのことについて私見を記しました。
https://ameblo.jp/aoi19780728/entry-12839701143.html
リハビリ室には脳卒中後の麻痺手の道具としてさまざまなものが準備されていると思いますが、何で○○を使わないのかな?と思った方が少なくないと思います。
私自身も、養成校を卒業してから、麻痺手のリハビリには「輪投げ」や「洗濯ばさみ」がいいんだろうとおぼろげに思っている程度で、学校などでは習う機会がありませんでした。
私が学生だったのは20年以上前だから、脳卒中後の麻痺手のリハビリに関して、あまり科学的な検証がなかったのかも知れません。
脳卒中後の麻痺手のつまみ動作については、さまざまなことを考慮しています。
つまむものの形も考慮していることのひとつですが、つまみが安定していない時期や手指の筋肉のこわばりが強い時は、丸いものより四角いものからつまむ練習を始めた方がよいと思っています。
例えば、上の写真のような四角いブロックは、親指と人差し指を軽く接触させても、比較的指腹の広い面でブロックをつまむことができます。
丸いブロックを軽くつまむと、親指と人差し指の接触面は、四角いブロックのときより狭くなりがちだと思います。
丸いブロックを軽くつまむと、指腹とブロックの接触面が狭くなり、落としそうになるとついつい力を入れてつまみたくなります。
麻痺手の筋肉のこわばりが強い時期は、強くものをつまもうとする時、親指が上の写真のように関節が曲がって、ブロックをつまみにくくなることも。
応用的なつまみ動作の獲得のために、さまざま形のブロックをつまむ練習の時期に差し掛かっている場合を除いては、四角いものからつまむ練習を行った方がよいなと思っています。
この考えは、これまでの臨床を通して考えている私見ですので、他にもこんな考えがあるよというのがありましたら教えていただけると幸いです。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年2月9日のブログより転載させていただきました。