佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
前日、最近調べた脳卒中リハビリ関連論文についてまとめました。
脳卒中リハビリ関連論文
今回は第2弾として、脳卒中リハビリ関連論文で調べた内容を記していきたいと思います。
脳卒中後の上肢リハビリテーションにおける亜急性期および慢性期における運動イメージとメンタルプラクティス: システマティック・レビュー
Motor Imagery and Mental Practice in the Subacute and Chronic Phases in Upper Limb Rehabilitation after Stroke: A Systematic Review
脳卒中後の方々の運動機能回復訓練として、2009年から2021年の過去の論文にて、運動イメージとメンタルプラクティスの有効性を分析・確認した報告です。
運動イメージとは、心の中にある動作を想像することです。
例えば、バトミントンをしているところを想像して力強くラケットを振るところをイメージするなどです。
運動イメージは、まるで自分が動いているかのようなイメージを行うものと、映画をみるように動いている人を見ているようなイメージを行うものの2つに分かれます。
動きにくくなった手足を、実際には動かさずに、心の中で動かしたり歩いたり物を握ったりするところを想像します。
メンタルプラクティスは、実際の運動を行う前に運動のイメージを行う方法で、リハーサルを頭の中で行う方法のことを言います。
メンタルプラクティスはイメージトレーニングと言い換えた方がわかりやすいかもしれません。
運動イメージとメンタルプラクティスの有効性を調査し、従来の脳卒中後のリハビリと組み合わせることで上肢の機能回復に短期的に有効であったと結果を報告しています。
▼ 論文ダウンロード
Villa-Berges E et al. : Motor Imagery and Mental Practice in the Subacute and Chronic Phases in Upper Limb Rehabilitation after Stroke: A Systematic Review.Hindawi Occupational therapy International Volume 2023
https://kosmospublishers.com/wp-content/uploads/2023/01/Impact-of-Music-Therapy-on-Neuro-Rehabilitation-and-Palliative-Care-in-patients-of-Stroke-A-Systematic- Review-of-Randomized-Control-Trials-RCTs.pdf
最後に
さまざまな論文を読むと、なんとなくいいだろうな〜と思っていたことが検証されて、効果を示しているんだと理解できます。
また、なんとなくいいだろうなと思っていたことが、検証されるとあまり効果を認めないものであったということもわかってくると思います。
しっかり資料や論文を読み込んで、毎日の臨床に挑みたいと思います。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023 年4月28日のブログより転載させていただきました。