佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後の方々のリハビリ支援を行う中で、さまざまなことを勉強しながら、少しでも前よりも良い方法を模索し続けています。
実際にリハビリ支援をさせていただいている方やSNSなどに、「どのリハビリ内容が良いですか?」「◯◯というリハビリについて、どう思われますか?」とご質問をいただくことがあります。
インターネットの使用が普及している影響や、少しでもより良いリハビリを受けたいという当事者の皆さんの熱心なお気持ちから、昔に比べて当事者の皆さんのリハビリに対する知識が増えてきていると感じます。
手軽にリハビリに関する情報を得られやすくなった反面、情報過多になり悩んだり疑問を持つことが増えているかもしれません。
情報過多となり、皆さん自身がリハビリについていろいろ悩むと思うのです。
リハビリ内容について悩んだり、他のリハビリ方法と比べて疑問を持っている方にお声かけする言葉があります。
それは、
「脳卒中後の方々全てに合う万能なリハビリはないと思います」
と言う言葉です。
症状に合わせたリハビリ、目標に合わせたリハビリ、病期の時期に合わせてリハビリなどに全て合致するリハビリはないでしょう。
ブログで度々名前を出している「脳卒中治療ガイドライン」でも、全て合うリハビリなどは記載されていません。
ガイドラインも、一般的には合致する患者さんは6割〜9割程度だと言われています。
わたしは、脳卒中後のリハビリ方法として、
認知神経リハビリテーション
のコンセプトを用いながらリハビリを実施しています。
しかし、認知神経リハビリテーション以外にも、CI療法やボバースコンセプトを用いながら、患者さんに応じたリハビリを実施しています。
リハビリスタッフ側が行いたいリハビリ内容を行うのではなく、患者さんに必要だと確信した内容をチョイスしていきます。
患者さんに合ったリハビリ支援を行うには、リハビリスタッフが多くのリハビリ内容を学んでおくことが大切です。
リハビリ内容については、他者とは比べずに、今行っている方法について、しっかり取り組んでいきましょう。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2022年10月13日のブログより転載させていただきました。