佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中発症後、全身状態やお体の状況に合わせて、主治医がリハビリテーションの指示を行います。
リハビリテーションの指示が出されると、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が全身状態や手足の動きを確認したり、高次脳機能障害の有無を確認したりなど、出現する可能性がある症状を見落とさないように観察・検査していきます。
脳卒中は突然はじまる病気で、患者さん本人にとっては何が起こったか把握するまでに時間を要することが多いです。
脳卒中後、戸惑ったり不安になったりしているさなかでも、リハビリテーションのための時間が設けられています。
自分の体の状況が把握できないとき、脳卒中になったことで戸惑っているとき、できないことのみを確認しているように思えるリハビリスタッフにいらだったり嫌な気持ちになった方がいらっしゃるかもしれません。
足に力が入らずに立てなかったり、動きにくくなった手をバンザイするように言われても手を挙げることができなかったする様子をリハビリスタッフはチェックしていきます。
脳卒中後のリハビリテーションをすすめるにあたって、その方の状況をしっかり把握することはリハビリスタッフの責務です。
患者さんご本人にとっては、脳卒中後のお体の状況などを確認されること自体が、できないことばかりを探されている気分になっているかもしれません。
しかし、リハビリスタッフが患者さんの状況をしっかり把握することで、
✔ どのようなリハビリ内容を組み立てれば機能回復に導くことができるか
✔ 脳のダメージを受けていない残された部分で可能なことを見つけていく
✔ 能力を高めることができるような道具(杖や介助バーなど)の利用を考えていく
✔ その方にあった動作の方法を模索していく
などのリハビリ支援が行えると考えています。
「リハビリではできないことをみつけるより、可能性を探したい」
このような気持ちでわたしは臨床に臨んでいます。
おひとりおひとりの可能性を高めることをサポートできるように、歩みを止めずに精進していきたいと考えています。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年4月2日のブログより転載させていただきました。