佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後のリハビリで学ぶ動きのひとつとして、階段昇降があります。
車椅子への乗り移りや車椅子の動かし方、トイレの方法なども学びますが、階段の上り下りの方法が覚えにくいと言われる方が多い印象です。
階段は、
✔️ 上りは健側から
✔️ 下りは麻痺側から
が一般的な方法です。
2足1段と言って1段づつ足をそろえながら上ったり下りたりする方法と、1足1段と言う足はそろえずに上ったり下りたりする方法があります。
上るときは健側から、下りるときは麻痺側からと言う方法は、2足1段の方法です。
▼ 以前、杖を用いた階段昇降について動画を交えて説明しています。
杖を用いた階段昇降
なかなか、階段の上り下りの方法が定着するまでは、時間がかかる印象です。
おケガがないように階段昇降ができるために覚えていただきたいので、なぜ階段は上りは健側から下りは麻痺側からなのか、しっかり説明しています。
階段を登るとき、上の段にある足に最も体重がかかります。
上の段にある足にしっかり体重を乗せることで、下の段にある足を引き上げることができます。
下るときは、後ろ(上の段)に残っている足に体重が最もかかります。
後ろ(上の段)にある足にしっかり体重を乗せることができるので、安全に反対の足を下の段に下ろすことができます。
上りは「いい足」、下りは「動きにくい足」から動かすことを覚えていただけるとよいかと思います。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年3月30日のブログより転載させていただきました。