工作记忆障碍的康复

ワーキングメモリ障害のリハビリテーション

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。

先日、ワーキングメモリ障害について簡単に記しました。

https://ameblo.jp/aoi19780728/entry-12838018604.html

以前にもワーキングメモリについて記しています。

https://ameblo.jp/aoi19780728/entry-12684868610.html

ワーキングメモリには空間的なワーキングメモリと言語的なワーキングメモリがあり、この2つを統合し長期記憶との橋渡しをするエピソードバッファというものがあります。

ワーキングメモリの障害があれば、言語的なものや空間的なものを取り入れたらいいんだろうなと思うかもしれません。

ワーキングメモリ障害に対するリハビリとして、さまざまな研究がありますが、ある患者さんにはよくても大規模な研究をしてみたらあまり効果がなかったというものもあったりします。

文献2) はパイロットスタディですが、7つの課題に取り組んで効果があったことを報告しています。

※パイロットスタディ:研究プロジェクトを進めるための前段階の小規模研究

研究で使われた7つの課題を自主トレして実施するには工夫が必要かなと思いました。

もし、わたしが担当する方でワーキングメモリの自主トレが必要であれば以下のような方法を提案すると思います。



使用するもの:付箋や小さいメモと筆記用具

▶方法①:

・付箋やメモに数字をひとつずつ書く。3枚書くのなら「1」「2」「3」と一枚に1つずつ。

・付箋やメモの配置を覚えて裏返す、できれば配置はぐちゃぐちゃに。

・数字の順番通りに表に返す。

ここまでできたら、次の方法を実施。

「1」→「2」→「3」の順番にメモを返していた方法を「3」→「2」→「1」と順番を逆にする。

▶方法②:

・メモや付箋に思いついた数字を3つから7つ書く。例えば「73460」など。

・メモに書いた数字の順番を覚える。

・覚えた数字を逆から思い出して別のメモに書く。

・はじめに数字を書いたメモと思い出して逆から数字を書いたメモを照らし合わせて答え合わせをする。

提案した方法①と②には言語的なワーキングメモリと空間的なワーキングメモリの要素が入ってみます。

お時間があるときに試していただけたらと思います。

引用・参考

1) Barker-Collo et al. Reducing Attention Deficits After Stroke Using Attention Process Training A Randomized Controlled Trial. Stroke. 2009;40: 3293-3298.
https://www.ahajournals.org/doi/pdf/10.1161/STROKEAHA.109.558239

2) Westerberg H, Jacobaeus H, Hirvikoski T, Clevberger P, Ostensson ML, Bartfai A, et al.Computerized working memory training after stroke – a pilot study. Brain Injury 2007;21(1):21–9.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17364516/

☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年1月29日のブログより転載させていただきました。

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