训练量的指标

訓練量の目安

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。


脳卒中後のリハビリを行う中で、訓練量の目安はあるのかなと疑問を持ったことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。


脳卒中後のリハビリは、180日まで医療保険で行うことが出来ますが、その1日のリハビリの時間は病院の方針や患者さんの体の状態で異なってきます。


脳卒中発症後、2ヶ月の間は1日あたり3時間のリハビリが診療報酬上では可能で、2ヶ月以上からは回復期リハビリテーション病棟に在籍しているかどうか、病院のリハビリスタッフのマンパワーや患者さんの状態でも異なります。


その後、退院した後は外来リハビリを月13単位という単位制限の中行ったり、訪問リハビリやデイケアなどで週2回〜3回リハビリを行い続ける場合もあります。


また、退院後に何もサービスを使う予定がないとき、必要であれば自主トレとしてリハビリを継続する方が多いと思います。


病院を退院した後は、リハビリスタッフとともに行うリハビリ量は減っていきます。


このような場合は、ご自身で訓練量の目安をつけていくことをおすすめしています。


訓練量に対する報告はざまざまなものが報告されています。


訓練強度や量を増やすことで、神経・筋の機能レベルからADLレベル、自宅退院率やうつ病予防など社会的側面にも効果は増大すると報告されています。


また、脳卒中治療ガイドライン2021では、「脳卒中後の運動障害に対して、課題に特化した訓練の量もしくは頻度を増やすことが勧められる」と記されています。


さらに、回復期リハビリテーション病棟での多施設での報告では、休日のリハビリの実施や1日あたり6単位以上のリハビリ実施で在院日数の短縮しているとも報告がなされています。


どのようなリハビリを1回あたり◯◯回した方がもっとも効果があるといった報告をわたしは探し出せていません。


しかし、訓練量が多い方がADLレベルや在院日数の短縮に貢献することがわかっていますので、自主トレもお体に合った状態で時間を確保して取り組んだ方が良いと思っています。


脳卒中後のリハビリに関する研究では、まだまだ十分に解明されていないことも多いので、新しい情報を探しつつ、毎日のリハビリ支援で考え続ける努力をしたいと思っています。


引用・参考
1) 近藤 克則:訓練量とリハビリテーションの効果. リハビリテーション医学 2004; 41: 849-853

https://web.archive.org/web/20181030130152id_/https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1964/41/12/41_12_849/_pdf


2) 松野 悟之:脳卒中治療ガイドライン2021におけるリハビリテーション領域の動向. 理学療法科学 37(1):129–141,2022

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/37/1/37_129/_pdf


3) 永井将太 他:脳卒中リハビリテーションの訓練時間と帰結との関係:全国回復期リハ ビリテーション病棟連絡協議会調査(第2報). Japanese Journal of Comprehensive Rehabilitation Science (2011)

https://square.umin.ac.jp/jjcrs/2011_77-81j.pdf


☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年6月20日のブログより転載させていただきました。

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