佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、手の指の細かい動きが行いにくくなり、スマートフォンが使いにくくなったという話しをうかがうことが多いです。
スマートフォンの操作は、指での画面操作だけではなく、スマホを空間で固定したり、耳元に近づけたりする操作があります。
片手でスマートフォンを操作する方もいらっしゃれば、両手で操作する方もいらっしゃいます。
わたしは、通話中以外は両手でスマートフォンを操作します。
今回は、スマートフォンを使っているとき、どのような動きが起きないにくく、それはどのような原因なのかを探っていきたいと思います。
操作画面を指でタッチするとき
スマートフォンの画面を操作するためには、指の腹がスマートフォンの画面にタッチしている必要があります。
操作画面を指でタッチするとき、「スマホの画面が反応しない」という場合、爪先があたっていることが多いです。
文字入力するときは、タッチする場所が狭いので、ついつい指の先端でタッチしがちですが、指の先端でタッチするとき爪があたってしまい、反応しないと言うことが起こるのです。
また、意識的に指の腹を画面にタッチさせようとしても、手指に痙縮(筋肉のこわばり)があるため、思うように指の腹が画面にタッチできないという状況も起こりやすいと思います。
画面から指を離すときの問題
スマートフォンの画面をタッチした後、指を画面から離すとき、スマートフォンの画面から垂直に指を離していないため、画面が動いてしまうという状況が起こる場合があります。
指を垂直方向に離していないことに気がつきにくいので、指を画面から離すときに画面が動いてしまう方は、指を離す角度が垂直か、画面を引っ張っていないか 確認してみてよいかと思います。
指を思うところにタッチすることができない
スマートフォンの画面には、複数のアプリが設置されています。
操作したいアプリを開こうと思って、指を近づけても違うアプリを触れてみたり、アプリとアプリの中間に指があたって、なかなかアプリが起動しない場合があります。
指を思うところに移動することができていないことが原因で、肘や手首や指に痙縮(筋肉のこわばり)があるため指が動かしにくいため起こりやすいと思います。
また、運動失調症があると、測定障害といって思う場所に指が届かなかったり方向が誤ったりするすることがあり、起動したいアプリ以外の場所を触れてしまうことがあります。
最後に
今回は、スマートフォンを使っているとき、どのような動きが起きないにくく、それはどのような原因なのかについて簡単に探ってみました。
多くの原因は手指の動かしにくさに起因していると思います。
スマートフォンを扱いにくいなと思ったとき、画面をタッチしているときの指の場所、画面から指を離すときの方向、画面をタッチするとき思う場所に手指を持っていくことができているか確認していただけたらと思います。
お役に立てると幸いです。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年3月7日のブログより転載させていただきました。